本日は共働きパパママサラリーマンに支給される【通勤手当】にかかる税金、社会保険料の矛盾について書きます。なるべく手取りを増やして生活したい方は、ぜひ見てください。
あなたは、現状どれくらい通勤手当を受け取っていますか?新幹線で通勤などすると10万円くらい支給されて見た目上、総支給は多く見えますね。
でも、通勤手当のもらい方によって損と得の大きな違いがあることをご存知でしょうか?
(Aさん)月給30万円で
・通勤手当なしの人
(Bさん)月給30万円で
・新幹線通勤10万円をもらう人(合計で総支給40万円)
を比較。
(通勤手当は必要経費なので、どちらも合計は30万円のイメージ)
新幹線で東京に月10万円をかけて通勤する人を想定して、その差を比べてみました。
公共交通機関の通勤手当は非課税。でも社会保険料は?
新幹線は必要経費なので、どちらにしても10万円はかかります。
なので、所得税は非課税で(Aさん)も(Bさん)も30万円に対する所得税になり、金額は同じになります。公平ですよね。
でもココで問題。この話はあくまで所得税の話だけであって何故か社会保険料だけは通勤手当も含んだ給料で計算されるのです。
【所得税】
(Aさん)30万円で計算
(Bさん)30万円で計算
【社会保険料】
(Aさん)30万円で計算
(Bさん)40万円で計算
具体的にどれくらいの差が出てくるのか簡単に説明
では、それぞれざっくりした金額で比較してみようと思います。
【所得税】
(Aさん)30万円で計算・・・・年間7万円くらい
(Bさん)30万円で計算・・・・年間7万円くらい(同じ)
【社会保険料】
(Aさん)30万円で計算・・・・年間52万円くらい
(Bさん)40万円で計算・・・・年間69万円くらい(エッ?!)
そうです。結構違うと思いませんか?
どちらも通勤手当を引くと、30万円支給。手取りでざっくり8割になると計算しても
(Aさん)は手取り24万円くらいなのに(Bさん)は手取り22万5千円くらいになってしまう計算です。この差は結構大きいと感じます。
新幹線通勤するだけで、1万5千円毎月もらえるお金が減る。
社会保険料が高い分、もらえる年金も増える?どれいくらい?
支払う社会保険料が多いので、当然もらえる年金も多くなる見込みです。
では、どれくらい多いのがざっくり見てみます(詳しくは専門家へお聞きください。)
※会社員は国民年金+厚生年金の合算額が支給されます。
もらえる年金のざっくりした概算↓
(Aさん)月額受給額:13万4千円
(Bさん)月額受給額:15万6千円
くらいでしょうか。その差、2万2千円。
(かなり概算です。実際は40年の間に昇級や降格などあるかもしれませんし。一概には言えず、計算は複雑です。)
年金が多くなるから、お得?何年で回収できる?
40年間、毎月1.5万円ほど多く払うのです。
40年×12か月×1.5万円 = 720万円 を40年間で多く払う形になります。
仮に65歳から毎月2万2千円を多くもらえるとして、720万円を回収できるのは
328か月後(なんと92歳)です。こういった見方もありますよね。
あなたは新幹線通勤したいですか?会社の近くに住みたいですか?
色々な目線で検討すると面白く、人生の選択肢も変わってくるかもしれませんね。
普段と違う目線で色々調べて、違和感感じたら調べてみることは、仕事でも日常でも趣味でも大事なことですね。
本日は以上です。
※本記事執筆にあたり、わかりやすさ優先でイメージトークをしていますので、予め御了承ください。詳しく知りたい方は税理士や社労士などにお問い合わせください。
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